- 小沼文彦 訳
- 190ページ /小B6判 並製(ソフトカバー)
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0065-1 /Cコード:C0097
文豪トルストイが
晩年近くの自分の理想を託して筆を執った珠玉の民話四編。
ロシヤ古典文学は一般に人生のための文学、
教訓的な主張をもつ文学であると言われている。
しかもこの教訓的な傾向はトルストイにおいて、
まさに極限に達している観がある。
あるいはその教訓臭が鼻につくと思う読者も多いかと思われるが、
これはともかくトルストイ自身が
数十年にわたる精神的苦闘の末に体得した愛の福音であり、
トルストイ文学の精髄でもあるので、
いずれも小品ながらきわめて重要な意味をもつものと言わなければならない。
──「あとがき」より教訓的な主張をもつ文学であると言われている。
しかもこの教訓的な傾向はトルストイにおいて、
まさに極限に達している観がある。
あるいはその教訓臭が鼻につくと思う読者も多いかと思われるが、
これはともかくトルストイ自身が
数十年にわたる精神的苦闘の末に体得した愛の福音であり、
トルストイ文学の精髄でもあるので、
いずれも小品ながらきわめて重要な意味をもつものと言わなければならない。
初版発行:1975年6月6日
26刷発行:2018年6月25日
もくじ
愛のあるところに 神はまします
人間には多くの土地が入用か
ろうそく
人は何によって生きるか
あとがき
人間には多くの土地が入用か
ろうそく
人は何によって生きるか
あとがき
訳者紹介
小沼 文彦(こぬま ふみひこ)
ロシア文学者。
1916年、埼玉県浦和市に生まれる。
慶応大学文学部卒業後、
政府留学生としてブルガリアのソフィア大学ロシア文学科に入学、昭和18年卒業。
同地で約10年間、ロシア文学を研究し、帰国後、金沢大学、中央大学でロシア文学を講じた。
日本翻訳者協会会員。
主要訳書に「ドストエフスキー全集」がある。
1998年 没。
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